近年の葬儀事情と葬儀の準備と手順
株式会社鎌倉新書が行った、「お葬式に関する全国調査」によると、コロナ禍以降に葬儀の方式が大きく変わり、「家族葬」が55.7%、「一般葬」が25.9%、「直葬・火葬式」11.4%となっており、一般葬よりも、近親者のみで行う家族葬が主流になりつつあります。
葬儀費用は様々な要素が関わります。大きく分けて「基本料金」「飲食」「返礼品」です。
・基本料金:斎場利用料、火葬場利用料、祭壇、棺、遺影、搬送費など、葬儀を行うための一式(固定費)
・飲食:通夜ぶるまい、告別料理などの飲食(変動費)
・返礼品:香典に対するお礼の品物(変動費)
総額:基本料金・飲食・返礼品の合計金額
変動費は、参列者の数により変動するものになりますが、葬儀代の総額は平均すると110.7万円(※お布施などの費用は地域や宗派により変動幅が大きいため、除いています。)で、コロナ前と比較しても過去最低金額になるそうです。
【葬儀を行う前に、事前の準備が大切】
亡くなった家族の葬儀は、感情的な辛さだけでなく、複雑な手続きと財政的な心配も伴います。そのため、家族が心地よく別れるために葬儀費用と手続きに関する内容をお伝えしていきます。
1. 葬儀費用の見積もりと計画
事前に葬儀会社に見積もりを依頼し、具体的な計画を立てましょう。式場や花、棺など、選択によって費用は大きく変わります。
2. 財政的な準備と保険の確認
家族が葬儀費用に追われないように、可能な限り事前に財政的な準備をしておくことが大切です。また、生前に加入していた保険が葬儀費用をカバーできるか確認しましょう。
3. 遺言書や葬儀計画の活用
遺言書やエンディングノートなどがあれば、亡くなった本人の意向を尊重する助けになります。これに基づいて葬儀を進めることで、迷いや衝突を避けられる場合があります。
4. 共有名義や口座の利用の親族間の合意
共有名義や共同口座から葬儀費用を支払う場合、相続人全員が同意することが不可欠です。透明性を保ち、合意形成を大切にしましょう。
5. 相続財産の活用
相続財産を活用することも一つの手段です。ただし、相続人たちとの協議と透明性をもって資金の使用を進めることが肝要です。
6. 公的なサポートの利用
財政的に厳しい場合は、地域によって提供される公的なサポートや補助金を利用することも検討しましょう。こうしたサポートが手厚くなることもあります。
7. 葬儀手続きの進行と同時進行
葬儀の手続きと相続手続きは同時進行することが通例です。葬儀費用の支払いを相続手続きに合わせて進めることで、円滑な進行が期待できます。
8. 負担を分かち合うコミュニケーション
葬儀費用の分担は家族全体で協議しましょう。感情や意見をオープンに共有し、お互いの理解を深めることで、負担を分かち合いやすくなります。
9. 透明性と記録の重要性
支払いの進捗状況や使用された資金の明確な記録が不可欠です。透明性を保ちつつ、家族全員が納得できる形で費用を管理しましょう。
10. 愛と思いやりを込めた最後のお別れ
最後のお別れは感謝と愛で満たされるべきものです。財政的な心配事を事前にクリアにすることで、家族は心地よく亡くなった方に別れを告げることができます。
このような準備とコミュニケーションを通じて、葬儀費用と手続きに対処することは、家族の絆を深め、最愛の人への最後のお別れをより意味深くすることでしょう。
株式会社アクシア
住所:埼玉県吉川市保1-29-9
電話番号:048-940-1700
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